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【LDAC】Bluetoothで再生可能なハイレゾ規格”Hi-Res Audio Wireless”とは?!

その音源!ホントにハイレゾ音質で再生できていますか?!」で述べたとおり、現状のBluetooth規格ではハイレゾ音源がダウンサンプリングされ、ハイレゾ音源が有している本来の音質では再生不可能であることをご説明いたしました。

しかしながら、この説明は必ずしも正しいと言える内容ではなく、限定的ながらBluetoothを利用したハイレゾ音質での音源再生が可能ではあります。

Bluetooth接続でのハイレゾ再生には、様々なハードルを乗り越える必要がある現状ではありますが、興味のある方に向けてご説明したいと思います。

データ転送速度の壁

まず、ハイレゾ音源と名乗るには定められた規格を満たす必要があり、規格で定められた一定の条件をクリアする必要があります。

ハイレゾ規格とは?
“JEITA”と「日本オーディオ協会」がそれぞれ規格を定義し、定義内容に差異があるものの、一般的にはCD音質以上との認識が浸透している。ただし、CD音質の定義も一定したものはなく、何の基準を持ってCD音質と呼ぶのか?!意見の分かれるところではある。

一般の消費者が混乱するような、規格の定義自体に問題があると私は考えますが、このような分かり辛い条件を満たした音源をハイレゾ音源と呼んでいる現状です。

そして、ハイレゾ音質を謳う機器の中には、再生時にハイレゾ規格の音源データを機械的に処理し、データ転送速度に影響を与えないようにデータを圧縮し(データ量を減らし)、音質を劣化させてしまっているケースが存在します。

ここまでの話の流れで、無線接続であるBluetoothを利用した通信は、有線接続に比べデータ転送速度の面で不利となるため、データ量を極力減らし効率的にデータを送る必要があり、圧縮したデータを送信することが効率的であることが想像いただけるのでは無いでしょうか。

ハイレゾ音源自体が大きなデータ量を有するため、Bluetoothの規格上、現状ではどうしてもこのような圧縮処理が必要となり、その結果、間引かれたデータは情報量を減らし転送速度が上がる反面、質の面では当然ながら劣化を招いているのです。

Bluetooth接続時にデータが劣化する理由とは

この劣化を減らし、またはゼロにするためにはどのような方法が考えられるでしょうか?

例として、あなたが友人にプレゼントを贈る場合を考えてみましょう。プレゼントを贈る際には、まず友人の欲しい物や好みを事前にリサーチして、なるべく喜んでもらえるものを送りたいと考えますよね。すでに所有しているものと被ってしまうのも避けたいところです。

そんなことをいろいろを考えていると、それなりの労力が掛かりますよね。ところが、そのようの面倒なことを考えずに、確実に喜んで貰える方法があります。それは、現金なり金券をプレゼントするという方法です。プレゼントの意味合いを考えれば味気ないものとなりますが、これをデータに置き換えれば味気なさというマイナス要素すら存在しません。

要するに、現金を渡し、受け取った金額で収まるものを購入して貰えば良いのです。この例をデータに置き換えると次のように言い換えることができますね。

容量が小さくなるよう圧縮したデータを、転送した後に順次復元(展開)していけば良いのです。

贈答品だとサイズも大きく、何を贈るか考えないといけないので、現金を渡し、好きなものを購入して貰えば良いのです。

可逆圧縮方式(ロスレス)

この例のように、現金と贈答品をトレードオフするような方式でデータを転送すれば、元のデータを損なわずに再現できますよね。可逆圧縮方式と呼ばれる圧縮方式がこのような方式に当てはまり、元のデータを損なうことなく、音源が本来持っている音質で再生ができます。

反面、圧縮されたデータを復元する機器にはそれなりの処理能力が必要となり、コスト面では不利となります。

復元時の負荷は圧縮方式により異なり、復元時の負荷が少ない可逆圧縮方式もあります。

また、次に説明する「不可逆圧縮方式」と比べて圧縮率の面でも不利となってきます。

このような不利な点もあるためか、ハイレゾ音源の再生に対応した機器でも、再生時にダウンサンプリングをおこない、実際はCD音質での再生にしか対応していない機器があります。

不可逆圧縮方式(ロッシー)

一方、データの損失はあるものの機器の進化に伴いこれまでと比べ進化した不可逆圧縮方式のデータであれば、元のデータの劣化を最小限に抑えBluetoothを利用したデータ転送が可能であることが想像いただけるのではないでしょうか?

少し話が逸れますが、不可逆圧縮方式は機器の進化(処理能力の向上)に伴い年々進化しており、これまでよりも複雑な計算式(アルゴリズム)を短時間で処理できるようなるにつれ、より高圧縮かつ劣化の少ないデータ圧縮が可能となっています。

LDACが切り拓くBluetooth接続の未来

ソニーが開発した「LDAC(エルダック)」と呼ばれる音声圧縮コーデックがこれに当たり、元のデータを完全に復元することが不可能な不可逆圧縮方式ではあるものの、劣化を最小限に抑え、ハイレゾ品質でのデータ転送を可能にしています。

ただし、有線接続のハイレゾ規格とは異なる、ワイヤレス機器のためのハイレゾ規格に対応しているという位置付けのため、ハイレゾ相当と言われたりもします。そもそも、不可逆圧縮方式のデータは「ハイレゾオーディオ」の規格からは外れ、「ハイレゾオーディオ ワイヤレス」と呼ばれています。

そのため、ハイレゾ音源が再生可能な機器に表示されている「ハイレゾオーディオ」ロゴとは異なる、「ハイレゾオーディオ ワイヤレス」ロゴが使用されています。

このように、消費者を混乱させるような規格の存在やスペック表示はこれまでも多くのデジタル機器で存在しており、消費者自身が正しい知識と情報を得たうえで、納得できる製品を選ぶ必要がありますね。

まとめ

Bluetooth接続でハイレゾ相当の音質を楽しみたい方は、”LDAC”に対応したカーオーディオの購入を検討してみてはいかがでしょうか。そして、近い未来にBluetoothでハイレゾ音源を劣化させることなく転送できる環境が整う日が訪れることに期待したいですね。

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